いよいよ開幕LA AUTO SHOW!
新型フェアレディZなどが発表! まとめ
日曜日にLAから帰ってきました。
世界一の自動車の街で開かれる「LA AUTO SHOW」は、
最初の開催が1907年で、すでに100年の歴史を持っています。
すでにお見せしましたが、「LA AUTO SHOW」のロゴです。
ところが、つい最近までは、
スピードショップやカスタムカーショップが主役といった印象の強い、
ローカルなモーターショーにしか過ぎませんでした。
そんなLAオートショーが大きく変わったのは2006年からです。
開催時期を、デトロイトショーと近い新年から秋へと移し、
同時にインターナショナルショーの認可を受けたことで、
メーカーも積極的に参加するようになったのです。
開催場所はLAの中心部に位置するコンベンションセンター。
展示スペースは東京モーターショーの約1.5倍程度ですが、
広すぎず、狭すぎず、ホールのレイアウトもいいので、
快適に楽しく見ることができます。
しかし、経済危機に揺れる自動車産業の現状は、
LAオートショーにも色濃く映し込まれていました。
それでも、日本のメーカーからは新型車も多く出展されていましたし、
欧州のメーカーも積極的な参加姿勢を見せていました。
今、もっとも苦況にあるといわれる、かつての帝国「GM」のブースです。
例によってクリーンなVWブースです。
会期中、ジェッタTDIが「グリーン・カー・オブ・ザ・イヤー」に選出されました。
ダッジブランドのブースも閑散としていました。
新型フェアレディZを発表した日産のブースはもっとも多くの人を集めていました。
もっとも華やかだったのがアウディです。
赤のS6と濃紺のQ5以外は全部白で統一していたのも印象的でした。
クライスラーはこんな感じでした。
BMWとMINIも多くの人を集めていました。
画面左にちらりと見えるMINIは2人乗りの電気自動車です。
フェラーリも相変わらずの人気ですが、
とくに最新の「カリフォルニア」の人気はそうとうなものでした。
ビッグスリーの中でいちばん頑張っていたのはフォードでした。
レクサスはエコカラーの水色と白を基調にデザインしていました。
そんな日欧勢に対して、地元の米国メーカーはというと……、
新型車の展示は「フォード マスタング」の1車種のみ。
米国メーカーのブースはもちろんスペースは広いのですが、
展示は巨大なデーラーのショールームといったところで、
モーターショーの華やかさはまるで感じられませんでした。
当然、そんなブースに足を運ぶ人も少なく、閑散としていました。
さらに、今や「デトロイト・スリー」と呼ばれるビッグスリーは、
18日、ワシントンで開かれた米上院銀行委員会公聴会への参加のため、
LAオートショーには首脳が誰も出席しない、という異常な状況でした。
米国勢のブースには、ハイブリッド車やEVも展示されてはいましたが、
足を止める人はほとんどいませんでした。
上院の公聴会では、デトロイト・スリーの経営責任者たちに向けて、
かつてクライスラーを救ったアイアコッカ氏のように、
「年俸1ドルを受け入れて再建に
取り組む覚悟はあるのか」
とか、
「今日、ここに民間機で来た人はいるのか」
(莫大な赤字企業のトップが豪華なプライベートジェットを使っていていいのか、
という意味合いである)といった、
厳しい質問も飛んだと報道されていましたが、
50〜60年代のアメリカ車に憧れて育った僕としては、
閑散とした米国メーカーのブースを眺めているのは寂しい限りでした。
そして、ホテルの部屋に帰ってTVを付けると、
「エンプロイーズ・プライス」
+
「6000ドルのキャッシュバック」という、
空恐ろしいほどのたたき売りキャンペーンのCMがくり返し流されていました。
世の流れを読み誤り、短期的利益ばかりを追いすぎ……、
大きな過ちはあるにしても、なんとかそうした病巣を取り除いて、
もう一度、米国勢が未来に向けての競争に加われるようになってほしい。
数年後のLA AUTO SHOWで、
米国勢の「健全な復活」が見られれば嬉しいと僕は思っています。
では、また明日。
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1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。



