アウディTTのホットモデル
TTSとは?
最近知ったのですが、
日本のコンパクト・スポーツカー市場で、
ここ2年連続して、いちばん売れているのは、
アウディTTだそうです。
そういえば「よく見かけるな」と思っていました。
鋭い目つきとデイタイムランニングライトがピッタリ馴染んでいます。
僕の家の近くにも、いつもきれいに磨かれた黒のTTがあります。
瀟洒な佇まいの家の前に置かれた黒のTT……とてもいい雰囲気です。
「TTに乗っているのはお洒落な人が多い」と
僕は思っていますが、間違いないでしょう。
これは、日本だけではありません。
欧米でも同じなんですよ。
女性がステアリングを握るTTを見かけることが多いのも、また同じです。
とにかく、男女を問わず、年齢を問わず、
アウディTTはお洒落感度の高い人たちに支持されているようです。
そんなTTのラインナップに、
アクティブなルックスとパワフルな走りをパッケージした「TTS」が加わりました。
こんな映像ひとつ見ても、「アウディってお洒落だな!」と思います。
強いタテ桟がシングルフレームグリルのインパクトを強めています。
アウディTTSがいちばん魅力的に見える角度です。
リアスポイラーは120km/hで自動的に立ち上がり、80km/hになると自動格納されます。
テールパイプは左右2本ずつの4本出し。
クリーンで鮮やかなテールランプ、艶やかなホイール、TT“S”の赤……インパクトありますね。
コクピットのスポーツ度の演出も魅力的ですが、
なんと言っても上質感満点の仕上げに惹かれます。
エレガントなプロポーションはもちろん同じですが、
前から見ても、後ろから見ても、TTとの違いはすぐわかります。
とても「速そうに!」見えます。
いや、速そうに見えるだけでなく、ほんとうに速いクルマです。
2l・4気筒のターボエンジンを積んでいますが、
ちょっと昔のターボエンジンを思わせるようなところがあります。
つまり、低回転域からトルクが立ち上がる今風のしつけではなく、
中速回転域からグイーンとくるしつけなのです。
ほとんど忘れかけていた、
「ドッカンターボ」という言葉を思い出しました。
でも、ふつうに街を流すようなときはそれなりに走れますし、
6速Sトロニックに任せておけば大丈夫です。
ちなみに、「ドッカン領域」に入ったときの加速は刺激的。
気持ちがよくて、必要もないのに繰り返したくなります。
ちなみに、このTTSのターボエンジン、
単に過給圧を高くしただけではありません。
シリンダーヘッド、クランクケース、メインベアリング、ピストン、コンロッドなど
あらゆる部分が強化されているのです。
お手先のチューニングではなく、
本格的なチューニングというわけですね。
回転フィールにも厚み感/剛性感があり上質な回転感でした。
それは、ボディと足回りも同じ。
他のTTより、走り味/乗り味は明らかに上質です。
TTSは「速そうに見える!」と言いましたが、
エクステリア/インテリアのデザインと仕上げも素晴らしいものです。
ちょっと意表を突かれたような「ドッカン速さ!?」も魅力ですが、
むしろ僕は、「明らかにスペシャル」に仕上げられた、
エクステリア、インテリア、走り味、乗り味に強く惹かれます。
アウディTTS……ほんとうに魅力的でした。
では、また来週。

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1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。



