2008.10.23 10:00

V8の420psエンジンを積んだ
"普通のクルマ"BMW M3 セダン

昔のM3はハードでやんちゃなクルマでした。
とくに、1985年に登場した初代M3は、
いわゆる、レースのホモロゲーションモデルであり、
ロールバーを組み込めば、
そのままサーキット走行を楽しめるようなクルマでした。
 

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写真が初代M3です。

 

当初は500台の限定生産車だったのですが、世界中で人気を呼び、
結局は正式なカタログモデルになったのです。

その後、2代目、3代目と代を重ねるごとに、
M3からはやんちゃ振りが取り除かれ、
高性能化されるだけではなく、快適性をも高めていったのです。

つまり、「日々を快適に過ごせる超高性能車」へと、
その性格を変えてきたということです。

最新のM3は、BMW・M社が開発した、
4l・V8の420psエンジンを積んではいますが、
普通に走っている限りは“普通のクルマ”です。

ダーク系のボディカラーでも選べば、スーツだって馴染みます。
週末に家族を乗せてショッピングに行っても、
家族から文句が出ることはないでしょう。

もちろん、その場合は、
あくまでも「アクセル控えめ」が条件にはなりますが……。
  

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 現行のM3は、こうした普通の場所に佇んでいても馴染みます。

 

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この小さなフレームの中から、
「M3・7速DCT」のホットでクールな雰囲気がガンガン伝わってきます。

 

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大径のドリルド・ベンチレイテッド・ディスクを見るだけでもテンションは上がります。
「ミュンヘンのブループロペラ」よりずっと小さな「Mバッジ」ですが、
この小さなバッジの価値がとても大きいんです。

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 7速DCTを操るコントロールレバー。D/S、+/ー……もちろん意味はおわかりですね。

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 モニター上でもいろいろ設定するのですが、あれこれ設定を変えて走るのは楽しいですよ。

 

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シフトモードはこのようにオレンジ色で示されます。速度計の330km/hの目盛りがグッときます。



で、肝心の「速さはどうなんだ?」といえば、
もちろん、答えは「速い!!」です。

それもハンパな速さではありません。
とくに、ハイウェイでの追い越しなんか、
もう、「めちゃくちゃ気持ちいい!」速さです。

今回ご紹介するM3・セダンには、
新開発された7速DCTが組み込まれていました。

VWのDSGが口火を切った、
「ダブルクラッチ式」トランスミッションです。

メカの説明は省きますが(専門誌でも読んでください)、
駆動力が途切れず路面に伝えられ、
滑らかに素早く変速操作が行われるトランスミッションです。

M3のそれは、いかにもBMWらしく、
「ドライバーの意志」で細かく設定が変えられます。

いちばん穏やかなモードでは2速発進で変速も早めで滑らかですが、
いちばんスポーツ度の高いモードに設定すると……
自動シフトアップは行われず、
8個のLEDを使ったF1のようなレブインジケーターを見ながらの、
マニュアル操作だけになります。

3速から上のギアは大丈夫でしたが、
1、2速ではエンジン回転の上昇が速すぎて、
ついていけませんでした。
馴れればついていけるようになるのでしょうが……
でも、刺激的で、楽しいですよ。

なんていったって「F1パイロット」気分になれるんですから!
この種のクルマはよく、「羊の皮を被った狼」と喩えられますが、
「M3・セダン・7DCT」は、
「スーツを着たスーパーアスリート」といったところでしょうか……。
 
では、また明日。